シマノリアディレイラーのスタビライザーについて

ダウンヒルライド中暴れるチェーンを押さえつけ、スプロケット、チェーンリングから外れないようにしてくれているリアディレイラーのスタビライザーですが、当然動き続けているわけでやがて調子が落ちてきます。シマノ系のリアディレイラーはスタビライザーの内部部品を消耗品として交換することができ、見違えるように良くなるので少しご紹介します。上記写真はシマノXT M8100系のリアディレイラーのスタビライザー部品です。テンションスプリング、シールリング、ケージのアクスルシャフト、スタビライザーユニットですね。全部交換でも部品代は3000円ほどでしょうか。ですが作業としては少々手間がかかります。リアディレイラーのスタビライザー周辺を分解し、アクスルシャフトを抜くとリアディレイラーとケージが分かれます。リアディレイラーからスプリングを抜きます。グリスが完全に切れている場合が多く、錆が出ている場合もあります。負荷も強くかかっているため折れることもあるため、分解の際は交換することが多いです。
別件で以前やった際はこのように茶色くサビきっていました。こうなると金属疲労も進み折れる可能性も出てきます。
アクスルシャフトもこのように錆びて磨耗も進んでいます。これもガタや動き自体が悪くなるため基本的に交換部品となります。
またこれも以前の作業の時の写真ですが、スプリングを収めているスペースの密閉に使われているシールリングも磨耗する部品のため交換します。これ単体では100円前後しかしない部品ですが、スプリングや内部機構の保護のために非常に大事な部品です。
作業中はグリスまみれのため写真を撮っていませんがすべての部品を組み直した後の写真となります。高速で走行中にケージが引っかかったり戻らなかったりとトラブルが多発するようになったら作業のタイミングと考えてもらえればと思います。